★ 函館市内観光

　この日は昨晩とは打って変わって快晴。午前中は市内観光しようってことで，函館駅で荷物をコインロッカーにしまった。今晩は室蘭の実家に泊まるので，東室蘭行きの特急の指定券を手配しようとみどりの窓口に並んだのだがこれが大失敗。前にいたお婆さん，窓口氏に東京モノレールと新幹線東京−小田原間の切符を買おうと頼んでいたのだが，窓口氏が悪戦苦闘。結局東京モノレールの切符は出せず新幹線だけ発見したら，なんとこちらは誤発券でまた出し直し。思わぬところで足止めくらってしまい，ようやく自分の番が周ってきたが，函館14時発の「北斗11号」はなぜが指定券が出せず。また窓口氏奔走。どうやら車両故障とかで指定券発行が停止されてしまったとのこと。はて？こういった連絡は窓口に伝わっていなかったのか？

　指定券の方は諦め，待合室の食堂で遅くなったが朝食タイムに。食べている最中に随分子供がぐずってしまい苦労したが，その後ぱたんと寝てしまった。食後早速観光。眠って重くなった子供を抱えながら函館朝市を見学。いやぁ，毛カニが一パイ５，６千円以上と高い高い。見るだけでお腹いっぱいって感じ。（笑）　その後摩周丸メモリアルパークの方をぐるっと周って再び駅に戻った。

　子供はやっと起きてくれ，ここから本格的に観光開始。函館駅前から市電に乗って元町方面に行ってみることにする。やがてやってきた市電はラッキーなことに「箱館ハイカラ号」という木造の復元車。一日数本しか運行していないのに一発で乗れるとはなんとも嬉しい。車内には明治大正風の制服を着た運転手と，女性の車掌が乗務。車掌が「箱館ハイカラ号」の乗車券を発売して歩く。

　とりあえず　で下車，ちょこっと歩いて急坂を登る。子供を抱えての身にはまさに苦行。まず元イギリス領事館を見学，その後さらに坂道を登り元町公園と公会堂を見物。坂の上からの函館港の眺めはなるほどいいものである。そこから少し北側に移動，よく写真で見掛けるハリストス正教会を見つけて記念撮影。ここでひとまず観光は終了，函館駅に戻る為坂道をのんびり下ってゆき，十字街から市電で函館駅前に向かった。
　函館駅ではちょうど昼時。子供の昼食時間となったので，鉄道警察隊の前にある屋外のベンチで昼食を取らせた。こちら側にはまったくと言っていいほど人が来ないところで，のんびりと過ごせた。

▲函館市電「箱館ハイカラ号」('99.10.9)

▲十字街にて('99.10.9)

▲マウントレイク大沼号のトマサホ('99.10.9)

　車販では長万部名物かにめしの注文を取っていた。この注文で長万部駅からかにめしを積み込み席まで届けてくれるというサービス。嫁さんが腹減ったとかで直接グリーン車の車販まで注文しにいき，ついでに大沼だんごなる代物を買ってきた。このだんご，串がなく醤油とあんの二種類入っており甘党の私には美味。こんなもんあるとは今まで知らなかった。
　さて長万部停車後，しばらくしてからかにめしがやってきた。そこで嫁さんは早速パクつく。するとさすがに美味そうで，最初はいらないと言っていた私も耐えられず少し貰ってしまった。（笑）　やはり長万部のかにめしは美味い。

　列車は静狩のトンネルをくぐり抜け胆振管内に突入。やがて洞爺，伊達紋別と停車し東室蘭に到達。改札を出ると父が迎えに来てくれており，この夜は実家の家族と過ごした。