幌萌鐵道管理局 '04/2 北海道帰省記 鉄道編 '04.3.26記 | |
3. 東室蘭→函館→羽田→松本 ('04.2.24) ★ なかなか来ない・・・ 急行「はまなす」 東室蘭→函館 さて家でしばし仮眠して少々疲れを取ってから仕切り直しで再出発。23:30頃東室蘭駅に到着し,改札の駅員に確認したとこと,「実はまだ札幌出ていないんですよ」と衝撃の事実発覚。 「はまなす」だけならまだしも「北斗星4号」もまだ札幌駅に入線すらしていないとのことなので,相当な遅れになることを覚悟。駅待合室には夜行の乗客と思える姿が7,8名。皆相当に参っている様子。 夜0時を過ぎても札幌行きの特急「北斗」が時々やってきて,皆払い戻しを受けていく。この晩は駅員も超残業状態であったことだろう。
深夜から早朝に掛けて,まだ2月だから相当冷え込む。暇だったけど仕方ないから待合室でひたすらじっと待つ。 0時半頃,動きがあった。「北斗星4号」が札幌駅を出たというのだ。そこで「はまなす」についても再確認。まだ札幌駅に入線したという情報はないが運休はせず,必ず運転するとのこと。まだまだ待たねばならない。 さて私はなんとしても今日2/24中に松本に帰りたい。早ければ早いほどいい。そこで携帯で航空会社のサイトを頻繁にチェックしていた。すると午前2時を過ぎたところで,突然朝10:15発函館→羽田のJAL542便に2席キャンセルが出ているのを発見。ここは地べたを這って行くより早い飛行機を選択することにし即座に予約。東室蘭駅窓口で函館から飛ぶことにしたので,と説明して松本までの乗車券と特急券類を一括払い戻して,函館までの乗車券と急行券を買いなおした。ちなみに払い戻し手数料はかからなかった。 2時半頃「北斗星4号」が到着し発っていった。そして「はまなす」も札幌を出たとの情報。とりあえず函館への飛行機も間に合いそうなので一安心。 再び待合室の人となり,ひたすら待つ。午前3時50分頃「はまなす」が入線するということで改札をくぐりホームへ。待ちわびた夜行急行が約4時間遅れでやってきた。
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さて自由席に乗り込んで絶句。満席,そして通路には立ち客。余程札幌駅で立ち往生していた人が多いのだろうか。とりあえず通路に座り込んだものの,人通りもあり落ち着けず。ここで指定席車のドリームカーには確か談話室があったぞ,と思い出しそちらへ向かってみた。しかしそちらも自由席から溢れた人が占領していた。でも荷物を置くスペースに余裕があり,そちらを根城に構えた。事前に用意しておいた新聞紙を床に敷いて,そこに座りながら眠りに就いた。
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▲4時間遅れの「はまなす」 東室蘭駅にて |
寒くて目が覚めると外はぼんやり明るくなっていた。駅を通過した際に見えたとんがり屋根の駅舎を見て東森を通過したところ。あれ?「はまなす」って砂原周りだったことにこの時初めて気がついた。次第に明るくなり大沼付近では車内に太陽が刺してきて皆起きだした。でも顔は疲れ果てている。 7時を過ぎて列車は函館駅に到着。ところが車内の人はほとんどが降りる様子がない。どうやら本州脱出叶わず「はまなす」に乗った人が多い様子。一方私は函館から空路だ,という安心感から少々晴れ晴れした気分。ホームで凍てついた「はまなす」を撮影してから函館駅を後にした。
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▲函館駅に到着 凍てついて氷の塊だらけ | |
▲青森へはHMなしの原色ED79が牽引 | |
★ 突然の吹雪で・・・ JAL542便 函館→羽田 函館駅から函館空港までは初めての経験。身体がしんどかったこともあり駅前からハイヤーで空港へ。すると途中,吹雪が襲ってきた。嫌な予感がする。運ちゃんは「この程度じゃ大丈夫じゃないかな?」などと慰めてはくれたが不安は増大する一方。 函館空港には7時半頃到着。まだまだ早いが自動発券機でチェックインを済ませた。朝一のHAC8:30発丘珠行とANA8:45発羽田行は搭乗手続きが始まっていたが,やがて雪の降りがひどくなり手続き中止に。本当に嫌な予感。 朝食を摂ろうと空港最上階の食堂へ。滑走路を眺めながら食事ができるのだが,食べている最中ずっと吹雪。滑走路も雪が積もっている。そしてやがてアナウンスが入った。HAC丘珠行は函館空港の滑走路の状態が悪いので欠航。そしてANA羽田行は折り返しの便が函館空港に着陸できず,新千歳へ向かったとのこと。その後どうするかは未定,と。ここで一気に不安が高まる。食堂で時刻表を取り出し,もし10:15発のJALが欠航したら,函館駅に戻ってどう本州に渡ろうかと。いくつか案はでき,とりあえず午前中函館を発てれば深夜には松本に帰れるだろうとの目途はついた。とは言っても早く帰りたいので,なんとしても羽田に飛びたかった。
10時近くになってアナウンス。JAL羽田行は折り返しの飛行機が約30分遅れで到着の見込み。出発も30分程度遅れるとのこと。どうやら欠航は回避される見込みらしい。そんな訳で荷物・身体チェックを通り抜け,搭乗待合室へ。大勢の人たちでごった返していた。脇で携帯で話しているおじさん達の集団は昨日苫小牧駅で見た顔。昨日,新千歳に行けず,函館に深夜に向かってこの飛行機で発つ人も多い様子。
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▲無事函館に着陸してくれた救世主のJAL B767 | |
待合室で待っているとやがて鶴のマークのついたB767が函館空港に着陸。その姿を見たときは本当に救われた,との思いで一杯だった。機内清掃が終わってから乗り込み,そして慌しく離陸。滑走路から飛び立つまでは本当に北海道脱出できるか不安だったが,一度飛び立ってしまえば一安心。本当にほっとした。窓際の席だったので外を見るが,北海道,北東北地方は依然天気が悪く雲だらけ。福島県付近でようやく雲が晴れ眼下を楽しむことができた。茨城県,千葉県の上空を経て羽田空港に12:00頃,無事着陸した。
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★ 松本へ 特急「スーパーあずさ9号」など
東京に着いてしまえば,帰りは特急「あずさ」のコース。新宿までどう行くか考えて,今まで経験のない経路に乗ってみよう,ということで東京モノレールで天空橋乗り換え,りんかい線で大崎に抜けてみた。
大崎駅でJRの乗車券と指定券を購入し,新宿から14:00ちょうどの「スーパーあずさ9号」に乗車。この列車は終点松本まで途中,八王子,甲府,茅野,上諏訪しか停まらない速達便で,平日の昼間ということもあってか,車内は空いていて快適。今朝東室蘭を出てから大して寝られなかったこともあり,列車の中では八王子到着前に既に熟睡。目が覚めたのは上諏訪辺りであった。かなりひどい寝相だったのでよだれでも垂れていたかもしれない。(笑)
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▲新宿駅にて 特急「スーパーあずさ9号」 | |
さてこの日は次男が豊科の病院に入院しているので,松本から大糸線に乗り換え約30分の行程で豊科まで向かった。ちょうど夕刻ということで高校生の下校時間と重なり列車はほぼ満員の状態で発車。久々に若い子の中に埋もれたが(笑),こいつらにはなんかもうついていけない・・・,って感じだ。つい先日まで自分も高校生だと思ったけど・・・。 豊科駅には17:10に到着。大勢の下車客と一緒に駅を出た。駅からはタクシーに乗り,病院へ向かった。
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▲松本駅にて115系の並び |