いよいよ室蘭を離れる日がやってきた。昼間は普通に過ごし買い物に出たついでにフェリーターミナルへ立ち寄ってみた。台風11号の接近で出港が心配であったが今日は問題なく出港しそうだ。

　フェリーターミナル内のカウンタで早速手続き。その結果，同乗者の乗船が21時半からとまもなく開始だと判明。一旦車に戻り荷物を持ってきて家内と子供は一足先に乗船となった。

　さて車の乗船は22時からの予定であったが，少し遅れて始まった。が，しかし一向に車が動かなくなった。30分経っても全然自分の番がまわってこない。さてどうしたものか，と考えても仕方ないので地道に待ち続け，23時を過ぎてようやく船に乗り込むことができた。この日は構内の放送でキャンセル待ちで20名以上乗れたようだ。

　整理券に指定された2等客室に行くと既に家内と息子は風呂から上がっていた。あまりに私が遅いので機転を利かせたようだ。また端側3つが我が家の区画で十二分の広さがあり，今回も寝袋を持ち込んでみた。家内の話では先ほど一家族が1等へ移ったとの話でこの部屋は幾分空いたようだ。

　この日は台風11号が四国付近に接近しており，船内には直江津港入港が大幅に遅れる可能性がある旨，掲示が出され船内放送もかかっていた。果たして明日はどうなるのやら，ちょっと心配。揺れるのだけは勘弁して欲しい。

　子供を寝かせているうちに私も風呂へ。風呂場は超満員で洗い場がなかなか空かないくらいであった。風呂から戻ると部屋は暗くなっており息子も寝始めたところだった。

　そろそろ出港時刻，23時45分が近づいてきたので甲板に出てみた。ら，なんとまだ乗用車の積み込みが終わっていない。今日はどうやら混雑しているようで，最後のほうの車は一台ずつバックしながら車両甲板に積み込んでいた。
　結局30分遅れで船は室蘭港を出港。夜景の綺麗な室蘭港の中を順調に進み，実家の沖合いに来た辺りで部屋へ戻り，まもなく床に就いた。

　とりあえず暇なので船内探検。この“れいんぼうらぶ”とも最後なのでじっくり見ておこう，ってな感じ。後部甲板にはバスケットゴールが備え付けてあるのだが，結局これまで一度も遊んでいる人を見なかった。
　船外に出ると少し生暖かい。北海道を離れた実感が湧いてくる。

　まもなく昼。往路に食べ損ないひもじい思いをしたが，今回はきちんと営業時間に間に合った。しかし食堂は大盛況で席待ちの状態。こんなに混んでいるのも珍しい。昼食は軽く適当に摂った。

　午後は昼寝したり風呂に入ったりしてのんびり過ごす。やがて船内放送が入った。台風の影響を避ける為，直江津港には30分早く入港する，そして接続する博多便は23時発を繰り上げて19時発とする，とのこと。案外早く着くことになりなにか嬉しい。
　それにしても今回の船旅は快適。全くと言って良いほど揺れを感じない。おかげで疲労感が全然ない。

　船外に出て“れいんぼうべる”の最後の姿を記念撮影。これまで我々の帰省を支えてくれた，冬はちょっと揺れが辛かったけど，安全に運んでくれて本当にありがとう。そしてご苦労様。

　直江津では我が家の明日朝の食料生鮮品を調達。そのうち台風の影響か雨が降ってきた。
　17時過ぎに上越ICを経由し上信越道，長野道を通り松本へ向かった。途中は新井PAに寄っただけで，まっすぐ松本へ向かい，19時前には到着。豪雨の中，夕飯は外食としたが，食後雨が上がっていたのでこれはチャンスと帰宅。車内の荷物を家に片付けた頃，再び雨が降り出してきた。約2週間ぶりの我が家は何事も無くちょっと安心。

　これで我が家の長い夏休みが終わった。