会社の休みは8月11日から。最初から少し長めの休みを取ろうと画策していたので8月10日から有休を取る予定でいた。そこで8月9日定時後に間に合う直江津−室蘭便を，と2ヶ月前に予約したものの大変な混雑で往路は8月9日の大洗−室蘭便となってしまった。この為，8月9日も有休を取ることに。しかし7月に入り東日本フェリーは船に余裕ができたとのことで急遽夏の間の直江津便の増便を決定，隔日から毎日の運行となった。そこで発表となった翌日，早速手配すると無事確保することができた。なおこの夏からは１等は貸切料金が掛るようになったため２等エコノミーとした。

　8月8日，定時で仕事を切り上げ自宅に戻り，まずは車に荷物を積む。今回はキャンプを行う可能性もあったことからテントや寝袋なども持ち込ちこんだことから普段に比べ荷物が多くトランク満載になってしまった。
　18時半頃，松本の自宅を出発。松本ICより長野道に入り一路北を目指した。途中，姨捨SAにて夕飯。更埴JCTから上信越道に入り対面通行区間になるが，松本から直江津までは約160km程度の道のり。高速道路で渋滞もないことからさほど急ぐ必要も無くのんびり走る。初めて新井のハイウェイオアシスに入ってみたものの，ただのだだっ広い駐車場ってな感じ。一般道の道の駅と併設になっているのだが，夜は売店などは閉まっていて寂しかった。

　この春，直江津便の出港時間は約2時間繰り下がり1時45分発となったので乗船も遅れるのかと思っていたが，22時半には同乗者，一般乗客の乗り込みが始まった。車のほうも順次積み込みが始まり23時過ぎには船内に入ることができた。

　部屋に着いてすぐに息子を連れて風呂へ。するとなんと一番乗り。その後どんどん人が訪れたが，フェリーで一番楽しいことといえば風呂に入ることくらいであろう。いつも盛況である。
　風呂から戻り寝床を整備してからいざ寝ようと思ったら息子がぐずりだした。狭い部屋の中で泣かれてちょっとあせり息子を抱えてロビーへ。そこでなんとかなだめておとなしくなったところで部屋に戻り母と一緒に寝付いた。私も横になり出港前に寝付いてしまった。

　翌8月9日，気が付いたら部屋は真っ暗。窓の無い狭い船室の電気は消されドアも閉まっている。これでは何時か見当もつかない。まもなく同室者の目覚ましがなり部屋の中の人がもぞもぞと動き出す。なんともう8時だ。暗くて静かな船室では本当にぐっすり眠れた。

　とりあえず朝食を採りに食堂へ。いつものごとく朝の和定食も洋定食も1,000円也。冬に船酔いした記憶がまだ強烈に残っており食欲もあまり優れなかったので軽く洋定食にしておいた。船の位置表示では秋田沖。まだ半分の道のりである。
　食事の後は船内を探検したりデッキに出たり船室でくつろいだり。"れいんぼうべる"にはキッズルームがあり子供を遊ばせるには大変都合が良い。
　そんなこんなで昼前に息子が昼寝に入ってしまい，それにつられて親も寝入ってしまう。気が付いたときは14時を過ぎており食堂の営業も終わっていた。しまった，昼飯を食べそこなった。喫茶は昼間は営業しておらず，売店にはパンなどは売っていない。結局自販機のカップ麺をすする羽目になった。

　さて船は順調に進み津軽海峡を通過。太平洋に出てまもなく室蘭だ，と思った途端に大きく揺れ出した。ちょうどその時風呂に行ったら湯船からお湯がものすごい津波になって溢れ出している。シャワーで済ませて部屋に戻ったらちょっと気持ち悪くなりかけていたので横になる。

　室蘭港口が近づいてきたのでデッキへ出てみると曇りの天気。これまで灼熱のような毎日を過ごしてきた身には天国のような涼しさ・・・いやちょっと度を越しているかもしれない。正直言って寒かった。
　17:45頃，船はタグボートの手を借り無事着岸。我々も車に戻り約15分程度で船外へ。正月以来の室蘭であるがさほど代わり映えしない感じ。18時半には実家に着きゆっくりと過ごした。