幸いなことに復路は室蘭発直江津行のフェリーが取れており準備も楽。夕飯とお風呂を実家で済ませてから夜21時頃出発。白鳥大橋経由で室蘭港フェリーターミナルへ。ちょうど青森便，大洗便，直江津便の出港が重なっているのでフェリーターミナルは大盛況。カウンターで手続をし，お土産物を買い込んで一旦車に戻る。やがて22時半になり同乗者乗り込み開始で先に嫁さんと子供が乗船。
　車の積み込みは23時頃となった。最下部の狭い乗用車甲板に向かい，誘導の通り車を積み込んだ・・・らあまりにも周りが狭すぎて車から下車するのに一苦労。

　今日の船は九越フェリー所属の「れいんぼうらぶ」。もともと直江津−博多航路に就いていた船であるが，室蘭−博多直通となってから親会社である東日本フェリーにより室蘭−直江津航路に運用されている。
　さて今晩の船室は２等寝台。船室へ向かってみると一室50名の大部屋に２段寝台が並んでいた。我が家は幸いにも奥の上下二段が割り当てられており居心地は良い。しかし行きの１等とは大きな違い。嫁さんはあまり馴染めない様だがエコノミーに比べりゃ天国じゃないか。（笑）

　船は定刻より数分遅れ24時ちょっと前に出港。辺りは霧が出て霞み肌寒い。岸壁を離れてまもなく風が強くなってきたので船室に戻った。白鳥大橋の夜間照明を見ようと思ったのだが，深夜0時以降は消してしまうらしく残念ながら船上から見る事ができず。

　船は室蘭港を出て噴火湾に入った辺りから揺れ出した。長距離フェリーに乗りはじめてから初めての大きな揺れだった。（青函連絡船よりはマシだが（笑））　風が強いせいだと思っていたが，翌朝目が覚めた時も晴れの日本海だったにも関わらず揺れは続いていた。船の性能だろうか？

　朝食は食堂で。この船では朝食・昼食セットの安い定食券が売っており，昨晩の乗船後買っておいたのだが（乗船直後のみの発売），出て来たメニューは専用のものでなかなかお得であった。部屋の方はさすがにあまりくつろげる感じではない。時々子供が泣いたりしたのだが，さすがに大部屋の中で泣かれるとこちらも気が引け，泣く度に船室からでて外で泣かした。（＾＾；

　やがて船は直江津港に入港，16時55分定刻に着岸した。着岸を見てから甲板を降り自分の車へ。これがやはり周りが狭くて乗り込むのに難儀し，子供は窓から入れ，嫁さんは助手席から後部座席に移ったりと大変だった。約20分後ようやく下船し暑い中，車を走らせた。

　直江津に降りてしまうと本格的に帰って来たという感じ。（＾＾；　途中，上越のジャスコで買物＆夕食。家に帰ってからは風呂に入って寝るだけの状態にしてから出発。（笑）
　中郷ICから上信越道に入り，長野道を通って松本へ。いつもそうであるが，久々の自宅は落ち着くもののなんか現実に引き戻されたような気分になる。旅の終わりなんてそんなものだろう。