現在夕張には大学時代の先輩が住んでいる。ほぼ毎年帰省の時会っていたのだが昨年はご無沙汰だったので久々に行くこととした。嫁さんと子供は実家に預けて行く事になったが，後で文句言われると思うと非常に苦しく心の重荷であった。（爆）

　朝8時頃自宅を出発，近所の道央道室蘭ICから高速に入るとさすが北海道，ガラガラの高速道路はなんとも走り易いものであった。一人という事もあり多少無茶をして苫小牧東IC着。ここから国道36号を北上し，途中で早来に抜け追分から国道274号に入った。沿線には北海道縦断道が建設されており，夕張紅葉山手前には完成間近の夕張ICがあった。これができたらかなり便利になるはずだ。

　紅葉山から夕張方面に向かい清水沢からシューパロ湖の下流，かつて南大夕張駅のあった南部の街へ。そこが今回の目的地である。

　久々に先輩に再開。ひどい格好であった。（笑）
　まぁそれはさて置き，じゃぁどこに行こうかという事で，恒例の（？）廃線歩きとなった。じゃんけんに負けた私が車を出す事になり出発。まずはすぐ近所の三菱石炭鉱業大夕張鉄道の南大夕張駅跡へ。ここは当時の車両が保存されているのだが，保存というよりは放置に近い状態で，昨シーズンの雪で車両が転倒，危機的な状況になっている。

　昭和62年に廃止になった幌内線は北海道鉄道発祥の地。石炭とともに歩んで来た鉄道ですが時代の流れの中で消え去っていった。まず我々が到達したのが終点，幾春別駅。現在バスターミナルとして機能している。

　さて時刻も昼食の頃合い。先輩の話しで幾春別駅から程近い蕎麦屋へ。これが超大人気で店の外まで人が溢れている。挫折しそうになったが美味しいとの噂なのでとりあえず食ってみたいので我慢。結局30分以上待ってようやく席にありつけた。迷わずもりそば２人前ずつ計４枚。なかなか美味でそば湯も美味しいお店であった。店の造りもかなり古くいい雰囲気を醸し出している。お腹がいっぱいになって再び探索開始。

　幌内線を周った後は万字経由で一路夕張へ。北炭福住人車や国鉄夕張駅後，夕張鉄道跡を軽く見て南大夕張に戻った。いずれも石炭とともに運命をともにしたものたちで，夕張という街は感慨深いところである。

　さて先輩宅ではちょいと夕飯を一緒に食い，さんざん引き止められたが嫁さんに怒られるのが怖いので（笑）夜21時頃夕張を出発した。・・・ら，ガソリンがない事が判明。ほとんどもうスカスカ。こりゃマズイ。でも高速に乗る前にどこかガソリンスタンド開いているだろう，なんて思ったのが甘かった。途中の街は完全に夜間閉店。挙げ句の果てに国道36号線に出ても苫小牧東ICまで開いている店が全くなく，給油ランプの点く中恐る恐る車を進め，苫小牧市街でようやくありつけた。そう，ここは北海道だ。夜は閉まっていて当たり前だ，という事を再認識させられた。

　で結局苫小牧西ICから高速に入り，室蘭の自宅に戻った。