'99春 北海道帰省記   '99.5.22記
   
5.復路 東室蘭→松本 ('99.5.5-5.6)

急行「はまなす」カーペットカーの夜

 さて帰路。5/6は有休を取った為,5/5晩の急行「はまなす」に乗ることとした。このパターンで帰るのは2度目。前回はすべて自由席だったのだが,今回は冒険することを避け2日前に指定券を購入しておいた。その時たまたま取れたのがカーペットカー。最近登場したこの車両は初めての経験なのでちょっぴり楽しみ。
 5/5晩,東室蘭駅へ出向く。昔に比べると随分と寂しくなった東室蘭駅である。そしてDD51単機牽引の急行「はまなす」が入線。23:48に出発した。


▲東室蘭駅にて「はまなす」入線 ('99.5.5)

 カーペットカーはオハ15 551,4号車の指定席になっている。今晩のねぐらは26番上席。上席ってどこだ・・・っと探ってみると,なんとこれが半2階一人用のスペース。下席は数人が接する形で横になっているのだが,上席は完全に個人のスペースで,これはいい! 幅も寝返りが十分に打てて荷物を置いても余裕がある。長さは180cmの私でも十分。枕と毛布もあり,下手に寝台に乗るよりはこちらの方がゆったりしていてオトクです!! B寝台の6,300円とカーペットカー(指定席料金)の510円(本州との乗り継ぎだと250円!)の違いから考えると,オトクどころの話ではありません。(笑) 下席は横に人が並んでしまいますが頭の部分はカーテンで仕切られる形。連絡船やフェリーの雑魚寝に比べればかなりマシでしょう。でもここは同じ指定席料金で上席を狙うのがお勧めです。なお上席は18〜28番です。

 列車は海峡線のイベントに用いられている快速「海峡」のドラえもん列車。「はまなす」とは共通運用されている為だが,思わぬところでドラえもん列車に乗れてしまった。(笑) 列車の側面にはキャラクタの顔が描かれ,車内にはドラえもんクイズなんかも貼っていた。

 この日も夜行列車での寝つきは最高に良かった。(笑) 伊達紋別を出た辺りで記憶がなくなり,函館でちょっと目が覚めたものの再び就眠。結局青函トンネルの通過はまったくわからなかった。


▲カーペットカーの車内('99.5.5)


▲カーペットカー外観 青森駅にて('99.5.5)

 青森到着直前までゴロゴロしたまま。本当にこの列車は乗り心地が良かった。久々にヒットした感じ。(笑)
 そんなこんなで5:18に青森到着。急行「はまなす」カーペットカーの上席は一押しです。みなさまも機会があれば是非どうぞ。


▲回送前の姿 青森駅にて('99.5.5)


特急「白鳥」の長旅

 日本でも有数のロングラン特急「白鳥」。日本海周りで青森−大阪を結ぶこの列車は今や貴重です。また車両運用の変更により,国鉄色ボンネット485系が復活し懐かしい姿を見せています。

 青森駅で駅そばをすすり,弁当と飲み物を買い込んで3号車指定席に乗り込む。6:11,定刻に青森出発。この3号車内の乗客は3名のみ。余りにも朝早すぎるんでしょうね。ところで青森の駅そばで「丸山三内縄文そば」ってもんがあったんですが,一体どんなそばなんでしょうね? 縄文時代の食い物でも入っているのだろうか?(笑)


▲出発前の「白鳥」 青森駅にて('99.5.6)

 この日の天気は快晴。沿線風景を楽しむには絶好の日和。おまけに座席が海側だったのでこれも幸い。青森県内はちょうど桜が満開。川辺では廃止になった黒石線の錆び付いた線路が残っていた。弘前辺りからちょこちょこと乗客が増えて来た。陣場の峠越えは眠りこけて覚えていない。秋田は新幹線と701系だらけでガッカリ。鳥海山はバッチリきれいだった。あつみ温泉の辺りの日本海沿岸は最高に綺麗だった。今度来てみたいと思った・・・・・久々の長旅なので車窓を観ていても飽きないものである。

 やがて新潟到着。やはり乗降客が多い。ここでは進行方向転換で座席を回転させる。ちょうど昼時なので駅弁を買い込んだ。鮭の「はらこ弁当」という物を買ったのだが,何かと思ったらイクラ弁当。はらこ=腹子=イクラって訳だ。味の方はなかなか。入れ物が立派なので持ち帰ることにした。

 


▲新潟駅にて方向転換('99.5.6)


▲直江津駅到着直後('99.5.6)

 新潟まで来てしまうともう長野県も隣ってな感じで,旅行気分も失せてくる。(笑) 2月にこの辺りに来たこともあり,あとは読書して時間を潰す。
 そして13:55に直江津到着。実に7時間44分の長旅。ケツが痛い。(笑)


直江津→長野

 この区間は4月に出張で乗っているのでほとんど感慨なし。どちらかと言えば早く帰りたいところなのだが,快速「信越リレー妙高」が無く,鈍行で長野へ向かった。115系は窓が開く列車なので全開にして走る。最近窓を開ける,ということが本当に少なくなってきた。高田や新井の辺りは田んぼを突っ切って走るので気持ち良かった。

 長野県内に入ると高校生でごった返しに。長野から松本に向かう鈍行も通勤列車並みに混雑してうんざり。さすがに今日一日は長くて最後のほうはちょっと苦痛だった。

 こうして無事,松本到着。いつも最後はなんか寂しい。明日からまた会社かぁ〜,と溜息をつきつつ家路に着いた。(笑)


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