（１）　室蘭→オロフレ峠

　8月14日，朝9時過ぎに室蘭を出発。そのまま洞爺湖に行くのもつまらないので一度登別に抜け，オロフレ峠経由で洞爺湖に向かうこととした｡登別の中心街，幌別を通り紅葉で有名な新登別大橋を通りカルルス温泉へ。ここから道道でオロフレ峠に向かった。オロフレ峠は洞爺湖・登別温泉を結ぶ観光ルートとして有名である。かつては交通の難所で冬期通行止めであったが，現在ではトンネルが作られ通年通行が可能である。オロフレ峠の展望台はトンネルでショートカットされたルートとから外れ旧道側にあり，壮瞥（洞爺湖）側からのみ行くことができる。標高も高く冬は積雪も多いことから周りの景色は低い背の木や笹で覆われている。

　このオロフレ峠を通るのは私は５，６年振り。かつて幌別硫黄鉱山のあった黄渓の辺りは道路が新しくなっておりカーブが楽になっていた。

　峠を下り壮瞥の街へ。ここで道の駅そうべつサムズに立ち寄る。この道の駅の裏側には仮設住宅が立ち並んでいた。有珠山噴火被害の実態を初めて目の当りにした。

　壮瞥から洞爺湖方面に進路を取り，壮瞥温泉の昭和新山入口辺りで昼食を摂ることに。入った食堂はガラガラであった。味はそこそこだったのだが，他の店の方が見栄えが良いのか繁盛していた。（笑）　それにしても先程の揚げいもがかなり効いておりまったくお腹が減っていない。食べるのに苦労した。

　さて時刻は13時過ぎ。これからどうしよう，ってことで久々に洞爺湖の遊覧船に乗ってみることとした。洞爺湖温泉街に車を進めるとまだ降灰の跡が随所に見られる。遊覧船乗り場に行くと乗客用の無料駐車場がありここに車を停めて乗船。

　洞爺湖観光汽船「羊蹄」は２階建ての船で，１階から乗り込む。景色の良い２階に乗客が集まっており１階はガラガラ。洞爺湖温泉から洞爺湖に浮かぶ中島を往復する船で，途中中島で下船することができる。この遊覧船も有珠山噴火の影響でしばらく運休を余儀なくされ復活してからまだ日が浅い。

　桟橋を離れた船はすぐに中島には向かわず，先日噴火した有珠山の火口側に進んだ。温泉街から間近に見える噴火口２個からはまだ勢いよく噴煙が舞い上がっている。船上では噴火の案内がなされており，今回の噴火後に加わったサービスである。湖上からの噴火口の様子はなかなか圧巻である。みなさんにも是非おすすめしたい。

　約30分後，次の船がやってきた。今度の船は最新鋭のエスポワール。しかし格好がお城・・・豪勢であるが，なにかガッカリさせるものがある。（笑）　この船は売店が充実しており船内は綺麗である。外見だけの問題だ・・・。
　そんな訳で約１時間半の旅は終了。天気が快晴であったこともあり，湖からの有珠山や昭和新山，羊蹄山の眺めは格別であった。

　やはり注目を浴びている有珠山，多くの観光客が集まっていた。立入禁止区域にある私が知っているガソリンスタンドは火山弾や降灰の影響かボロボロに見えた。それにしても今まで何気なく通ってきたこの道がこの様な惨状になってしまうとは，考えてみれば恐ろしいものだ。

　チェックインを済ませ部屋に案内してもらう。全室洞爺湖側を向き眺めは最高であった。部屋で落ち着いてから早速お風呂。ここには男女とも大浴場と浴場があり，大浴場は6:00〜23:00まで，浴場は24時間入浴可。女性の大浴場のみ8階にあり展望風呂で，他の風呂は地下１階（坂にホテルがあるので実は地上）にある。ここは大浴場に行ってみたが，有名なホテルにしては落ち着いた浴室であまり豪華さは感じられなかった。

　夕飯はなかなか大量。でもお酒のほうに気を取られあまり覚えていない。（苦笑）　夜はもう一度風呂に入ろうと思っていたが，一度布団で横になったら気持ち良くてそのまま寝入ってしまった。