| 幌萌鐵道管理局 '01-'02冬 北海道帰省記 '02.1.18記 | |
４．復路 室蘭→上野 （'02.1.7-1.8） ★ 寝台特急「北斗星2号」 いよいよ離道の日，1月7日。早めに夕飯を済ませ，18時過ぎに実家を出発，東室蘭駅へ。列車出発まで30分以上あるので待合室にてしばし待つ。それにしても東室蘭駅の寂しくなってしまったこと。かつてはキヨスクが駅舎内に４箇所，ホームに２箇所あったのだが，今では駅舎内の１箇所のみ。私の高校時代までは窓口も複数個あったのが。
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列車の入線10分前になって改札開始。東室蘭駅には既に自動改札機が導入されているが，寝台列車の乗客は有人改札に誘導され，駅員氏が乗車号車を確認，乗車位置の柱番号を丁寧に案内してくれる。 ホームに下りやがてDD51重連牽引の「北斗星2号」が入線，定刻18:57に東室蘭駅を発車した。客車にも関わらず出発時は全く衝撃が無くスーッと滑らかに動き出した。今日の運転手は運転がとても上手みたいだ。
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 ▲「北斗星2号」入線 東室蘭駅にて |
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我々は4号車のB寝台個室デュエットの車両。2階席の2人用個室で我が家の空間が保てるのは気楽で嬉しいところだ。しばらくして車掌がやってきて検札済み。そこで早速車内探検に出掛けた。 「北斗星」は現在2往復運転されているが，今回乗った2号はJR北海道所属の編成で，個室に特化された列車。通常の開放型B寝台は10両編成中わずか2両しか連結されておらず，他は全て個室である。 ロビーカーへ行ってみると半室ロビーの車両。ほとんど客がおらずびっくり。今までのロビーカーは大勢の人で座る場所も無いことが多かったのだが・・・ おそらく個室客が多いのでわざわざロビーまで出てくる人が少ないのかもしれない。ロビーカーにはテレビが備え付けられているのだが，ビデオでNHK北海道ローカル番組「北海道中ひざくりげ」をやっていて思わず見入ってしまった。この番組，かれこれ12,3年ほど前からやっている北海道内の各地を巡り歩くドキュメンタリー番組で私のお気に入り。また南こうせつの歌う主題歌が素晴らしい。北海道ローカル番組なのが勿体無いくらいの番組の質だと思う。 しばしロビーカーに居てから部屋に戻る。時刻は20時を過ぎたばかりだが息子が眠そうな顔をしていたので寝かしつけることに。しかし行きに乗った583系に比べて30cmほど狭い70cmの寝台，大人と子供二人で寝るのは一苦労。家内が窮屈そうに寝かしつけようと頑張っていたが，息子も興奮しているのかなかなか寝付かず。結局函館まで寝付くことは無かった。
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函館駅には21:39に到着。機関車の付け替え作業があるので約7分の停車。そこでホームに降りて写真撮影。函館から乗り込む人もかなりの数だ。 函館からは列車は逆向きになり進む。息子を寝かしつけ，青函トンネルに入ってから我々大人も寝ることに。子供と一緒で狭い寝台で困ったので，私は息子と上下逆さまになって寝た。
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 ▲函館駅にてDD51を切り離し |
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しばし寝ていたであろうか，突然ゴトンという音とともに泣き声でびっくりして目が覚めた。なんと息子がベッドから落ちているではないか。大いに慌てたが特に怪我は無く再び寝付かせた。まさか私の足の上を乗り越えていくとは予想もしなかった。そこで窮屈だけど抱えて寝ることにした。騒動が治まってふと外を見ると列車は再び逆方向に走っていた。いつの間にやら青森駅を過ぎていたらしい。 個室は暖房の調節が効くのだが停めると寒いしつけると暑い，おまけに部屋が乾燥してくるのでタオルを濡らして部屋にぶら下げておいた。 翌朝起きたのは6時頃。まだ外は暗いがちょうど福島駅に到着したところ。外はほとんど雪が無い。6時半頃には車内放送が始まりまもなく郡山到着。この放送で息子も起きだしてきた。 やがて食堂車“グランシャリオ”からの放送。今朝は朝食は食堂車で食べることとし，寝起きから落ち着いた7時頃部屋を出て食堂車へ向かった。一度見てみると満席。そこで隣のロビーカーで10分ほど待ってから再び食堂車へ行くと二人用の席が空いており大丈夫そう。しかし2名しかいない食堂の係員のお姉さん達は忙しそうに歩き回り3分ほど待たされてようやく席に着くことができた。すると子供を抱えて座っているのを見かねたのか，四人席に一人で座っていた男性が我々と席を交換してくれた。大変ありがたい。余裕を持って朝食を摂ることができた。朝は洋定食，和定食が用意されいずれも1,600円。和定食には数に限りがあり，早めに売り切れる。そういえば知らぬ間に値段が上がったような気がする・・・。
ゆっくり朝食を済ませてから再び部屋に戻る。列車はやがて黒磯を過ぎ首都圏に突入。部屋を片付けて荷物をまとめてから車窓を楽しむ。ちょうど出勤時間帯なので沿線のホームには人の姿が多い。
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 ▲上野駅に到着した「北斗星2号」 |
 ▲B2デュエット車両の様子 |