雪の少ない室蘭にも実はスキー場がある。室蘭の北にそびえる室蘭岳の麓の“だんぱらスキー場”というものだ。それにしてもこのネーミングのセンスは疑う。（笑）　リフトが一基ある小さなスキー場なのだが他にもスケートリンクも備えられている。

　さて我が家はスキーをしない一家であるがこのだんぱらスキー場の域外，ちょっと下った麓のほうに子供には嬉しい天然のソリ滑り場がある。特に整備されているわけではないが，ちょうど良い勾配で安全なことから大勢の人が訪れるポイントである。そこで我が家も子供と一緒に行ってみた。

　しかしこのソリ滑り場はなかなか良い。お子様連れのみなさまには是非ともお勧めしたいところである。

　正月休みも終りに近づき，実家の家族全員で近場でも温泉に行ってみようか，との話になった。当初は登別温泉の第一滝本館の日帰り入浴にでも行ってみようかと思っていたのだがネットで調べてみると，なんと日帰り入浴で一人2,000円もかかるではないか。家族全員大人５名では１万円にもなってしまう。そんな訳で登別は諦めて，ローソンのLOPPYの旅行パンフ等をにらめっこしながら他に良いところがないかと検討し，大滝村北湯沢に数年前に出来たばかりの湯元名水亭に行ってみることとした。

　自宅を10時半頃車で出発，国道37号線を西へ進み伊達方面へ。伊達市内はさすがに道内でも暖かいだけあり室蘭以上に雪が無かった。市街地に入る手前で進路変更，長流川の東側を進む格好で北上。昨春噴火した有珠山は穏やかな表情を見せていた。

　壮瞥町久保内で国道453号線に合流，北に向かい大滝村に入ったところが北湯沢。昔からのこぢんまりとした温泉地であるが数年前，旧国鉄北湯沢駅跡地に道内大手観光会社が“湯元名水亭”を建設，道内でも大きな温泉ホテルが建つ温泉地として有名になった。

　11時半頃，到着。ホテルの正面入り口の右隣に日帰り入浴客専用の大きな入口がありそこから入場。大人1名700円。良心的な値段だ。入口でスリッパに履き替え，カウンタで靴箱の鍵を預けると，それと引き換えにロッカーの鍵を渡してくれる。入口から階を一つ上ると1Fとなる・・・建物が急斜面に建っているのでこんなことになるらしい。1Fに男女別の大浴場があり，脱衣所に大きなロッカーがあるので各個人の鍵の番号のロッカーに荷物をしまうことができる。いわゆる巷の健康ランドと同じようなシステムだ。しかし休憩所が貧相で，1F大浴場前に日帰り客専用の小さな座敷とテーブル群があるが，居座る人が多く場所取りも大変でなかなか落ち着けない。

　さてちょうど昼食時なので家族揃って昼食へ。2Fにホテル内の食堂の一つのラーメン屋が開いていたのでそちらへ入った。それ以外は大浴場脇の軽食屋しか開いておらず，昼食の供食環境はあまり良くない。

　食事が終わってから少しのんびりして休まったところで入浴。洗い場はさほど数が多くないように見えたが十分だろうか。大浴場には泡風呂，桧風呂，展望風呂，打たせ湯があり，湯温もさほど高くなく熱い湯が苦手な私にはちょうど良い温度であった。のんびりと湯に浸かることができた。露天風呂もあり屋外に出てみた。湯に浸かるまでがとても寒い！　しかしお湯に入るとじんわりと暖まってきて風呂上がりは氷点下の外気にあたっても気持ちが良いくらいである。

　あまり暑いお湯ではなかったのだが，そのうち息子の顔がゆでだこみたく真っ赤になってきてしまったので切り上げて風呂から出た。十二分にお湯を堪能し身体の芯から暖まった。

　風呂から上がると休憩スペースのテーブルが一つ開いていたので占領。ここで家族６名でくつろぐ。相変わらず座敷スペースは空きない。もっとも先ほど館内を探検した結果，2Fの奥に日帰り客用の大広間があり，あまり知られていない様子で空いていたのだが，年寄りと一緒だと移動するのには遠すぎる難点がある。もう少し日帰り客向けの大広間を充実できないものだろうか？

　そんな訳で北湯沢温泉を堪能してから帰路に就く。帰りは伊達市内のスーパーで寿司なんぞ買って帰り夕飯はそれを食した。温泉に浸かった後では母も夕飯の支度はしたくなかろう。（笑）

　室蘭港を跨ぐ白鳥大橋が完成してから今年で3年を迎える。すっかり室蘭の風景としてなじんだ感があり，室蘭観光の一つの目玉となっている。この白鳥大橋を見渡すポイントとして絵鞆半島の先端に祝津展望台があるのだが，今回初めて訪れてみた。

　この日の天気は快晴ですっきりと晴れ渡り室蘭港の眺めは最高。ちょっと目を左に向ければ有珠山，昭和新山，羊蹄山が見え，本当に綺麗な光景であった。是非とも室蘭を訪れた際はお立ち寄り頂きたい。