３．　静内→苫小牧→本輪西　（'01.1.5）

★ 東室蘭→苫小牧

　　静内駅は現在建て替え中で旧駅舎は大部分が取り壊され窓口，待合室ともに窮屈な状態であった。さて時刻はちょうど12時。昼食を摂ろうと駅前へ。駅前には数軒の食堂があるが，折り返しの列車までまだ１時間半もあるので少し街中を探検してみよう，と歩いてみる。駅から国道方面に歩いて行くと商店街があり，ショッピングセンターがあったので入ってみる。この中に食堂もあったのでここで昼食を済ます。

　13時20分を過ぎて静内駅へ向かう。狭い待合室は次の列車を待つ人でいっぱいだった。13:38にこれから乗車する苫小牧行き2232D列車が単行で到着。静内からは１両増結なので増結作業が終わってから改札が始まった。

　この列車が到着してから改札が始まるまでの間であるが，列車の乗客が次々に買い物をしに改札までやってきた。ここで駅員は切符の提示を求める。しかし乗客達は荷物と一緒に切符は車内に置いてきたまま。そこで駅員は不満そうなきつい口調ではあったが仕方なく改札の外へ出してあげていた。でも考えてみて欲しい，静内の先は苫小牧まで買い物の出来るような大きい駅はないし長時間停車も無い。静内駅のホームにはキヨスクはおろかジュースの自販機もない。もっとも駅舎内にもキヨスクはなかったが・・・。車内販売なんて当然無し。ホームに何かあるだろうと思ってやってきた乗客が何も無いので仕方なしに改札を出ようとしている時にきつい口調を浴びせる必要はないではないか。快く「これからはお願いしますよ」の一言でなぜ済まされないのであろう？　断るにしても言い方があるではないか。

　定刻13:51に静内を出発。帰りは目的を失ってしまったので気だるい感じ。（笑）　のんびりと車窓を見て子供の相手をして約1時間半で苫小牧へ着いた。

　　苫小牧では約１時間ほど乗り継ぎ時間があったので一旦改札外へ出て駅前の店舗へ。少々ぶらっとしてきた。苫小牧の駅前は丸井今井ができてからはあまり代わり映えがない。

　さて苫小牧駅の改札をくぐり東室蘭行き普通列車470Mに乗り込む。往路と同様，711系３両の電車だ。席は結構埋まっていたが１ボックスを確保した。発車間際にはさらに人が乗り込んできて立ち客が出るほどだった。

　列車は16:23に出発。青葉，糸井，錦岡と苫小牧しないで大勢の人を降ろして行く。外は既に日が暮れて暗くなってしまい，車窓を楽しむことも出来なくなってしまった。白老町内の駅で大半の乗客を降ろしたが，それでも結構大勢の人が東室蘭まで乗り通したのにはびっくり。東室蘭−苫小牧間は特急利用が多いのかと思っていたが，案外違うようだ。また時間によっては特急よりも普通列車のほうが早い場合もある。

　東室蘭駅では跨線橋を渡り反対ホームへ。ちょうど長万部行き482Dが入線しドアが開いたところであった。ここでも１ボックス占有。次々に人が乗ってきて車内の席はほぼ埋まった。列車はキハ150とキハ40のあわせて2両。室蘭本線のキハ150に乗ったのはこれが初めての経験である。片側２人掛けボックス，もう片側が１人掛け対向シートでJR東日本のキハ110と同様な感じである。かつて高校時代，この区間を汽車通していた頃はキハ22，キハ40，時にはキハ27と活躍していたものだが今ではワンマン運転もされている。

　列車は17:50に東室蘭を発車。キハ150は軽快なエンジン音で軽やかな走りである。普段車で走っている国道37号線沿いに進み約6分で本輪西駅に到着。ひさびさに本輪西駅に降りた。かつての面影は残っているが随分と寂しくなったものだ。

　駅前には父が車で迎えに来てくれており，実家まで楽して帰ることができた。