★ 千葉脱出

　大網から13時半頃の千葉行に乗車。久し振りの首都圏の電車であるが，115系3両ととてつもなく短い編成なので予想外に混んでおりちょっと疲れる。土気を過ぎてから更に車内は混雑し嫌々ながらも我慢しつつ，約20分後に蘇我に到着，ここで下車する。

　蘇我からは京葉線に乗車。かつて４年間ばかり京葉線ユーザだった私なので総武線よりは京葉線の方が懐かしく好みでもある。沿線は特に稲毛海岸，検見川浜，海浜幕張の変わりようには驚くばかりだ。この時乗ったのは休日運行の快速マリンライナー。でも車両はなぜか103系。京葉線初期の時代は快速運用の103系は成東・上総一ノ宮便しかなかったはずであるが（分割・併結の都合），今は積極的に快速運用に入っているのだろうか？　今や数少なくなったぶっとばし103系はこの京葉線快速の他，常磐快速，武蔵野線くらいだろうが。

　少し寄り道をしようと新木場にて下車。階下に降りてまだ乗ったことのない東京臨海高速鉄道臨海副都心線に乗車してみることにする。この臨海副都心線，実は貨物新線として建設された国鉄京葉線の本当のルートになるはずだったのだが，成田新幹線跡地を利用して京葉線が新木場から東京に乗り入れてしまい，本筋から外れて建設が永らく放置されていた。その未成線当時の姿を覚えている私はなんとももったいないなぁ，と毎日眺めていたのだが，しかしその後臨海副都心計画により再び息を吹き返し，なんと大崎に突き抜けてＪＲ埼京線と相互乗り入れする計画まで持ち上ったのである。そしてほぼ建設の終了していた区間，新木場−東京テレポート間が先行開業したのである。

　さて臨海副都心線の改札をくぐりホームへ向かうと既に列車が停まっていた。車両はJR209系準拠らしい70系４両編成。車内は205系に似ているが。車内は座席が半分くらい埋まった程度で発車，高架を走り行く。すぐ隣は首都高湾岸線でいつも見慣れている景色だ。一人も乗り降りの無かった東雲駅から先は地下に潜り景色は楽しめない。次の国際展示場はゆりかもめとの乗換駅で車内の半数近くがここで下車。さらに地下を走り続け終点，東京テレポートに到着。

　地上に出てみると東京テレポート駅はちょうどフジテレビとパレットタウンの前にある。休日はそれなりに人が多いのではないかと思うが，アクセス方向が千葉方面のみなので今はゆりかもめに客が流れているのだろう。未開通第二期区間（大崎−東京テレポート間）が開業し埼京線と相互乗り入れするとかなりの利用客があるものと思われる。なお開業は平成14年12月の予定である。

　ホームは将来の10両編成運転に対応して長いが，今は柵により入場制限され4両編成に対応している。ホームの放送や表示等は全てＪＲ東日本と同じの様子。将来の乗り入れ運転に対応しているのだろうか。なお東雲駅から新木場方向にカメラを向けると一編成が収まる写真が撮れる。線内で唯一の撮影場所だろう。
　そんな訳で新木場に戻り，再び京葉線の人となった。

　新木場から幸いにも快速を捉えることができノンストップで東京着。長い通路を経てようやく地上にたどり着き中央線快速電車に乗って一路西へ向かった。この日は時刻表を持ってくるのを忘れた為，中央東線のダイヤが判らず途中，立川，八王子で降りて確認する羽目になった。結局八王子17:35発甲府行きに乗車した。休日だった為かさほど混むことも無く，藤野辺りからはボックスを独占，のんびりと読書をしながらの行程であった。

　さて19:07に甲府に到着。次の列車まで30分以上あるので夕飯でも摂ろうかと改札を出たところで偶然にも山梨在住の大学時代の鐵研の後輩に遭遇してしまい，急遽一緒に19:20発韮崎行きに乗車した。韮崎からは後輩の車に同情し，先の穴山駅に送ってもらった。

　この穴山駅，かつてのスイッチバック時代の趣のある駅舎がつい最近まで残っていたのだが，この日訪れてみると小奇麗な木造駅舎に建て替えられていた。少し残念。最近駅舎の改築が急速に進んでいるように思える。

　穴山駅で後輩と別れ小淵沢行きに乗車，小淵沢では僅か3分乗り換えで20:29発松本行きへ連絡，これに乗車した。この列車に乗ってしまえば帰ったのも同然，一息ついた。しかし途中上諏訪で「あずさ67号」と「スーパーあずさ13号」の2本に抜かれる24分停車！　昼間なら上諏訪駅の露天風呂で一風呂とでもいくのだろうが夜間は休止。何もすることのない車内で退屈の極みであった。ってことで21:59松本着。