| 幌萌鐵道管理局 北海道鉄道風景 | |
|
★ L特急「すずらん」 四態 | |
|
平成４年７月の新千歳空港開業に伴うダイヤ改正で旭川−室蘭間の特急「ライラック」は札幌にて系統分割され，札幌と室蘭を結ぶ電車特急「すずらん」が誕生しました。もともと「すずらん」と言えば札幌−函館を結ぶ急行の名称でしたが，再び室蘭・千歳線の列車名として復活した訳です。急行名から考えれば札幌−室蘭間は「ちとせ」でしょうけど，「すずらん」の方が格上だったのでしょうか？（笑） なお東室蘭−室蘭間は伝統的に普通列車として現在も運転されています。 「すずらん」の車両は「ライラック」時代に引き続き781系４両編成。近年，国鉄色が一掃され白基調の新塗装に変更されてしまいました。国鉄色は前面が警戒色の赤で彩られ，国鉄電車特急の中でも異色の存在でした。これらの写真が下の２つになります。
| |
 ▲新塗装の781系 東室蘭駅にて（H6.3） |
 ▲国鉄色の781系 南千歳駅にて（H4.8） |
|
電車特急といえば速いイメージがありますが，室蘭・千歳線ではこの電車特急が鈍足です。「スーパー北斗」や「北斗」の方が到達時間が早い，というのも「すずらん」は中小都市にも停車する地元密着型特急なのでどうしても鈍足になってしまうんですね。室蘭方面からの集客力はあまりないのか，列車も空いていることが多いです。高速バスとの競争もし烈の様です。 さてこの「すずらん」，普段は781系電車の運用ですが，一時期変わり種の車両で運行されたことがあります。これが下の785系とキハ183系で運行された姿です。
| |
 ▲785系「すずらん」 東室蘭駅にて（H5.3） |
 ▲キハ183系「すずらん」 室蘭駅にて（H5.5） |
|
いずれも781系の2扉化＆塗装変更に伴う車両不足の為，急遽駆り出された車両で大変めずらしい姿だと思います。キハ183系にはわざわざヘッドマークも掲げられておりびっくりしました。785系はLED表示なので簡単だったのでしょうけど。
この「すずらん」は道内特急でも一番目立たない部類の列車ではないでしょうか？ のんびりとけなげに働くこの特急もこれからも見つめてゆきたいと思いますね。(^^) | |