|
洞爺湖温泉と言えば北海道でも有数の温泉地の一つ。この温泉の恵みをもたらしているのは洞爺湖南側の活火山である有珠山です。この有珠山が前回噴火したのが2000年で，まだ記憶に新しいところです。 2000年の噴火ではこれまでの有珠山の火口とは全く異なった虻田市街と洞爺湖温泉を結ぶ国道230号線沿いから噴火してしまい，予想外の展開に驚いたものです。幹線道路であるこの国道は私も何度も通ってきたことから，さらにその衝撃の度合いが強いものでした。 2000年の噴火では大きな火口群として，金毘羅山火口群と西山火口群の二つがありますが，そのうちの西山火口群は現在，遊歩道が整備されており，その見学が可能となっています。 西山火口群は大小14個の火口がありますが，現在も大きな噴煙を上げているのはそのうちの2個ほどです。間近に見る火口はなかなかの圧巻です。
|
 ▲一体が隆起陥没した道路
|
 ▲噴煙を上げる西山N-31火口
|
 ▲わかさいも泉工場間近のN-18火口（手前）
|
 ▲隆起により階段状の断層が出現
|
西山火口群は火口以外にも目玉があります。それは地殻変動の様子を目の辺りにすることができることです。かつての道路は軒並み隆起や陥没によりめちゃくちゃになっており，まさに自然の驚異を感じることができます。また火口際の製菓工場は火山弾により破壊し尽されています。本当に生活していたまさにその場で火山が爆発したのであり，強烈な光景が広がっています。 なお西山火口群の見学は冬季は閉鎖となっていますのでご注意ください。
|