ちいさな旅
  '01.5.2-3 別所温泉   '01.5.20記
  
 このGWは北海道の実家の両親達が信州にやってくることとなり,信州の温泉に行ってみたいとのご希望からインターネットでいろいろと探したところ,信州でも有数の温泉である別所温泉の上松屋旅館を見つけ,なかなか良さそうなところなので早速ネットにて予約してみました。

 さて宿泊当日,5月2日。天気は下り坂で雨が降り出したこともあり,早目に観光を切り上げ別所温泉に入ったのは午後15時頃でした。初めて訪れた別所温泉の街中の道路の狭さに少々驚きました。温泉街にありがちな騒がしい雰囲気は一切無く,落ち着いた街です。

 別所温泉は坂になっており,その上部に今晩の宿泊処,上松屋旅館がありました。こちらの前に車を停め,荷物を降ろすと車は従業員の方に更に奥にある駐車場に回送してもらえます。
 チェックインの手続を終えると客室に案内される前に抹茶のウェルカム・ドリンクサービスがありました。なかなかの心遣いに感心です。

 さて客室に案内されました。エレベータにはシルバーシートと称してお年寄りが座れる工夫がされています。この旅館は二棟で構成され,入口側の本館は湯端館,奥手にあるのが新館の御坂館と呼ばれており,我々は御坂館に通されました。
 この日の部屋はいわゆるスウィートルームの和洋室。ベッド二つの洋室と和室が備えられた大きな部屋で,大人5名,幼児1名の我が家にはちょうどのサイズ。足が少々不自由な祖母にはベッドが必須なので,皆で一緒に居られるこの部屋を選らんだ次第です。


▲上松屋旅館入口にて


▲客室よりの眺め

 部屋でくつろぎ女将さんのご挨拶があってから一風呂。展望大浴場はじょうらくの湯,あんらくの湯と称され,それぞれ男女に別れ,夜23時に入れ替えになるシステム。露天風呂もついており別所温泉の街を眺めながら入ることができます。また面白いサービスとしてフロントに電話すると風呂場までビールを運んで来てくれるそうです。こちらのお風呂はなかなかゆっくり楽しめることができました。

 さて夕飯。部屋食で準備が整い次々と料理が運ばれてきます。平成10年料理100選部門で42位に入賞したという料理陣, さすがに手が凝っており美味しい。量も多く全部食べると満腹,大満足でした。
 夜は布団を敷いてもらった後,一旦就寝。夜0時頃目を覚まし,男女入れ替わった風呂に入ってきました。


▲部屋の入口。なかなか綺麗。


▲和洋室の様子

 翌朝再び風呂に入り朝食。朝は食堂で食事となるのですが,我が家は食堂とは別の和室に通され,そちらで他の家族一緒に食事。朝食も普通の旅館とは異なり品数が多く充実していました。総じてこの旅館は食事が良かったです。
 この日は朝9時半頃チェックアウトし,駐車場まで車で送ってもらいました。

 ちなみに今回の料金は大人一人15,847円(サ・税込)。5名以上なので安くなっているのですが(5名以下では18,262円),これが新館でなければ大人一人12,225円で済みます。またこの旅館の特徴として“禁煙デープラン”なるものが月末31日にあり,大人4名以上で一人なんと6,187円。その他,女性貸切デープランや親孝行プラン,ひとり旅プランなどが用意され積極的な経営がなされています。みなさまにもお勧めしたい宿です。


▲上田交通別所温泉駅にて


▲かつて別所線で活躍していた丸窓電車

 別所温泉には長野新幹線・しなの鉄道上田駅より上田交通別所線でも来ることができます。また外湯が4箇所あり,鉄道旅行でふらっと立ち寄るのもお勧めです。
 別所温泉駅そばにはかつて別所線で活躍していた“丸窓電車”も保存されています。


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