幌萌鐵道管理局   松本電鉄上高地線 全駅ガイド '97   '97.4
 
 松本駅の片隅から発着している松本電気鉄道上高地線。松本平を西に進み、上高地観光の入口である新島々まで14.4kmを結んでいます。
 この松本電鉄の全駅について紹介いたします。乗りつぶし等の参考になれば幸いです。

駅名

読み

駅員

硬券

追記

松本

まつもと

(JR)

×

かつては西口窓口で硬券を発売。

西松本

にしまつもと

×

×

JR松本運転所のすぐ裏側。

なぎさ

×

×

 

信濃荒井

しなのあらい

交換可能駅。おばちゃん委託。
※委託廃止との情報あり('97.11)

大庭

おおにわ

委託駅。

下新

しもにい

×

×

木造駅舎が相当古い。

北新

きたにい

 

新村

にいむら

直営駅。構内に車庫があり、機関車も駐泊。
駅入口上部に「筑摩電気鉄道」時代の社紋あり。

三溝

さみぞ

×

×

道路沿いの小駅。

森口

もりぐち

×

×

交換可能駅。ここの駅舎も古い。

下島

しもじま

×

×

 

波田

はた

直営駅。駅舎は店舗と同居。

渕東

えんどう

×

×

 

新島々

しんしましま

バスターミナルと同居。
窓口ではバスの硬券乗車券も発売。

【車両】
 全て元東急5000系で2両編成。青ガエルは派手なカラーリングに変身しています。また線内はワンマン運転で、車両の方も整理券発行機等の他、鉄道には珍しいサイドミラーの追加が行われています。

【きっぷ】
 駅員配置駅では硬券の乗車券および入場券を発売。

【廃線跡】
 昭和59年に廃止となった島々−新島々の廃線跡は、レール等は既に撤去され、一部築堤は道路拡張の為、消えています。また島々駅跡も道路切り替えでごく最近、とうとう消え去ってしまいました。写真はこちら
 しかし現在でも跡を辿ると築堤の跡と小さな鉄橋が残っており、その面影を伺うことは可能です。また新島々駅前に島々駅駅舎を復元したものがあります。


【ちょっと一言】

 松本電鉄を初めて訪れたのは大学時代の平成2年秋。当時の印象は「のんびり走るローカル線」。アルプス山脈をバックに田園地帯を走るこの私鉄はなかなかポイントの高いものでした。
 月日が経ち4年後に就職してみると、なんと配属先は全く予期していなかった松本。

 そこで初めて知った松本電鉄の本当の姿。バス、タクシー、スーパー、不動産、その他もろもろ・・・。系列会社バリバリのアルピコ・グループこと「松電コンツェルン」がそこにはあった! 「鉄道」しか知らない鉄道ファンには松本電鉄は、言ってしまえば零細企業的なイメージ(松電関係者の皆さんごめんなさい)が支配的と思いますが、とんでもありません。地元有数の大企業です。
 地方私鉄の将来を危ぶむ声が頻繁に聞かれますが、この松本電鉄に関してはその心配は無い様ですね。近年絶滅に瀕している硬券乗車券や、いかにも趣のある駅舎が数多く存在し、我々鉄道ファンの趣味的満足度の高い路線だと思います。
 これから信州はいい季節になります。皆さんも一度お越しになってはいかがでしょうか?


Back to: [リポート] [幌鐵局]

Copyright(c) 1997-2000 BADGER (Masayuki Yamadaya), All rights reserved.