青森駅に隣接していた青函連絡船青森桟橋跡地は公園として整備されており，実際に船が接岸していたところに八甲田丸が保存されています。船の後部には鉄道連絡船には欠かせない可動橋も保存されています。

　八甲田丸の入館料金は大人500円。管内は古い時代の船内の様子から，様々な模型，ビデオなどが展示されており，青函連絡船を知る人々には懐かしく興味深いことでしょう。船内には一部，グリーン船室の座席や寝台室も当時のまま残されています。
　ブリッジも公開されており，運行当時の機器がそのままに保存されています。また操船ゲームも置かれていました。
　船中央部の煙突には往年のJNRマークが描かれ，煙突展望台として自由に立ち入ることができました。
　車両甲板には郵便車の他，北海道を駆け巡った気動車特急キハ82，青函連絡船での車両の出し入れに活躍したDD16と控車が保存されています。またエンジンルームも公開されており，巨大なエンジンと発電機を間近に見学することができました。
　八甲田丸館内は部屋の配置や装備など，他に保存されている青函連絡船に比べると比較的現役当時の姿を残しているところが嬉しいところです。