| 幌萌鐵道管理局 消え去りしものたち | |
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■ 板谷峠
日本でも有数の山岳路線，板谷峠。かつては補機が必要な程の難所でしたが，平成4年の山形新幹線開業に向けて標準軌に改軌，列車も電車化されて今に至っています。
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現在では標準軌になったしまった福島駅奥羽本線ホームからかつては客車列車が発着していました。私が初めて訪れた平成元年の夏は既に標準軌化が決まっており，多くの鉄道ファンの姿も見受けられました。 乗車した列車は板谷峠のEF71と50系客車2両，と当時はさほど珍しくなかった編成でした。初めての連続スイッチバックに期待しながら窓を全開にして乗り込んだ記憶があります。・・・そういや50系って非冷房だったんですね。(^^;
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 ▲福島駅にて（H1.7） |
 ▲板谷駅にて（H1.7） |
 ▲峠駅付近のシェルター（H1.7） |
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駅に停まる度に逆方向に走り出すスイッチバックはやはりとても面白かったです。板谷駅では長時間停車で駅構内をうろつき，この不思議な配線を見物。峠駅では噂に聞く峠の力餅がホームで販売されており，なんとなく風情がある光景でした。
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当時から特急「つばさ」は駅を通過するためスイッチバックとは無縁でしたが，今ではこの在来線特急も消え去り銀色の山形新幹線が行き交っています。 またスイッチバックだった駅は本線側にホームが新設され，客車列車は消え去り，勾配なんぞものともしない電車に世代交代してしまいました。 スイッチバックに客車列車，いずれもかつてよく見られた鉄道の風景でしたが，板谷峠から消えて以来，急速に見られなくなってしまったような気がします。
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 ▲福島駅にて特急「つばさ」（H1.7） |