幌萌鐵道管理局   北海道廃線跡探索記

芦別線 (未成線)
   芦別−石狩新城−納内/平成9年8月9日探索

 道内でも知名度はいまいちの感のある芦別線。かつて石炭で賑わった芦別から函館本線納内までの29kmに昭和39年から建設が始まった未成線です。おそらく石炭を留萌港まで直接運搬できるようにする為に建設されていたものと思われます。

 芦別駅から芦別市新城町までの約13kmはほぼ路盤が完成しており、道道旭川芦別線沿いに立派な築堤を見ることが出来ます。また新城には「石狩新城」駅が建設される予定で、駅敷地が現在も残されています。建設工事は新城から北へ数百m進んだところで中止され、全体の進捗は27.6%とのことです。またかつては空知川に鉄橋もあったとの話しですが、現在では撤去されてしまったようです。また芦別市街に近い部分の築堤は畑に還っています。

 今回は自動車で通りがけにちらっと見物しただけで写真も撮りませんでしたが、車窓からみた築堤は本当に立派で、実に勿体無いです。滅亡してしまった石炭産業の落し子、と言えるでしょう。


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