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昔から交通の難所として名高い新潟県最西部に位置する天下の険，親不知。北アルプスが日本海に落ち込む部分で，国道8号線を走るとトンネルと履道とカーブが延々と続く大変な道程です。かつては北陸本線も日本海沿いに走っており苦労を極めた様子ですが，昭和40年に新たなトンネル新線に切り替えられました。既に廃線になって30年経ちましたが旧線跡は未だに健在です。
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廃線跡の始まる市振駅から現在は親不知トンネルに入りますが旧線はトンネルの左側を山の裾野に沿って走っていました。今での民家の裏手にその痕跡が認められます。 市振の集落を過ぎ，国道8号線との合流点付近は国道の拡幅工事で廃線跡は潰されていますが，そこにある駐車場からは海岸沿いに一直線に伸びる廃線跡が確認でき落石除けが残っています。 |
 ▲ 現在の親不知トンネル その左手に旧線が走っていた
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 ▲ 廃線跡が一直線に伸びる。 国道下のコンクリ壁の左側が旧線跡
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 ▲ 左の写真の廃線跡に降りてみて 落石除けが残る。
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廃線跡を更にその先に進むと橋脚がほぼ完全な形で残っています。ここから先は旧線は若水トンネルに入っていたのですが，道の橋の下に埋もれた橋脚を確認することができ，このトンネルの入口は国道により潰された様子です。 ここから先は車を停めるところはなく，また線路と国道の高度差が激しいので容易に辿る事はできません。
国道8号線の天険トンネルを出たところにホテルや食堂のある区画があり，ここには青海町の無料駐車場があります。ここからヒスイ海岸に降りる事ができるのですが，この急な坂を下りていくと途中にぽっかりと口の開いたレンガ積みのトンネルが現れます。これが旧線の親不知トンネルです。その向かいには風波トンネルが控えています。
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 ▲ 橋脚跡 ４基残っている。
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 ▲ 旧線の親不知トンネル出口
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 ▲ 親不知トンネルより風波トンネルを望む
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 ▲ 風波信号所跡の大崩トンネル
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国道8号線の難所を越え，一旦平地になるところが親不知地区です。この入口にかつて風波信号場があり，大崩トンネルが残っており，その脇を現在の北陸本線が通っています。 ここから親不知までの旧線区間は北陸自動車道の建設工事や国道の改良で姿を消してしまった様です。 親不知付近の旧線跡は比較的よく残っている様子ですが，さすがに難所だけあって容易に辿る事はできません。十分に準備をした上でじっくりと周るのがよいと感じました。
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